わたしたち人類の祖先である化石人類は、これまでに25種以上が見つかり、命名されてきている。その軌跡は、決して直線的なものではない。ヒトがチンパンジーを含む系統から分岐して、更なる分岐や共存、そして絶滅を重ねて、私たちホモ・サピエンスが生き残った。その歴史は700万年以上ある。彼らが互いにどのような類縁関係にあったのか、まだ明確には分かっていない。今後、新たな化石の発見や解析によって、この系統図の形も変化していく。

これから続く投稿では、人類の化石を見てみる。私たちはどこで生まれたのか。私たちとそのほかの動物を分けるものは何か。私たちはなぜ立っているのか。どんなものを食べていたのか。なぜ道具を使うようになったのか。
海外に行って、いろんな人と交流してみる。山に登って、大自然を見下ろしてみる。美術館に行って、作品と対話してみる。このほかにも、自分の存在を認識し客観視する方法は様々ある。人類の起源を知ることは、「自分探しの旅」の手段の一つかもしれない。
