Kuroi Diary

LAVAに通い始めた。ホットヨガやボクシングやピラティスができる、女性向けのジムだ。よくある体験レポみたいなのを書きます。

正直、私はジムにお金を払う必要性を感じたことはなかった。筋トレは部屋で自重でできるし、大好きなランニングは音楽も景色も場所も無料だし、今のところ体形に悩みはないし。

何がそうさせたのかは覚えていない。朝4:00頃に目が覚め、そのままベッドで横になりながら何となく「ボクシング　ジム」と検索し、いつの間にLAVAの入会を申し込んでいた。よくあることだ。大抵の高価な買い物は、あまり頭が回っていない早朝のスマホであっという間に決めてしまう。早朝買ったもので後悔したことはないけど、寝る前のスマホで十分に時間をかけて買い物してみても、うまいこと決まらず、無駄な時間となってしまうことが多い。

案内に記載されている通り、レッスンが始まる30分前にLAVAに向かう。こんにちはあと迎えてくれた先生の、花柄のヨガウエアにドキドキしながら、そして周りを行きかうハツラツとした女性たちに目を奪われながら施設の説明を聞いた。水素水の有料サーバがあり、何人かの女性が専用のパックに補充していた。供給方法を教えてくれたので飲んでみたけど、今後は普通の水でいいかなと静かに決定した。初めてのレッスンはホットヨガ限定で、その中でも強度の低いものを受けるらしい。LAVAではレッスンの強度指標を♡で表記していて、♡5とかあるなかの♡1.5のやつ。

ずっと前に、地元の岩盤浴で母と一緒にホットヨガを体験したことを思い出す。そのときは、ただただ水を飲まずに我慢させられるばかりで運動とは思えなかったし、熱中症になった母を廊下で看病していたらレッスンが終わっていた。私が持っているホットヨガの第一印象は、そんな感じだった。

ヨガスタジオは、木目の床で鏡張りの広い部屋で、中央の鏡よりの場所にヨガマットが敷いてある。初めてのレッスンではヨガマットを貸してくれるので、あれが私の場所だ。しばらく座って待っていると、他の女性たちも次々に入ってきて、あっという間に教室がいっぱいになった。教室は私語禁止で、静かな音楽が流れており、みんな脚をほぐしたり寝転んだりしているので、真似してみる。しばらくすると、レッスンが始まる。♡1.5なので、脚のマッサージや座りながらのポーズ、寝転がったポーズが続く。動きはきつくないけど、室温も湿度も高く、汗が止まらない。水分補給の機会が多いので、安心する。

先生の指示に従いながら簡単なポーズをとり、呼吸を続けていくうちに、私は確実な変化を感じていた。たくさんの女性と一緒に、鏡に映る自分を見る。汗をかいて自分と向き合っている姿は本当にみんなそれぞれ綺麗で、その空間の一部になっていることが嬉しい。自分のためにお金を払って、好きなヨガウエアを着て、運動する時間を確保する。自分への投資もそれほどしてこなかったし、男性ばかりの職場に慣れてしまっていた私は、初めて「社会人としての女性像」が内面化していくのを感じていた。

レッスン終わりに「ナマステ～」と挨拶をするのが気恥ずかしかった。ヨガウエアやヨガマット、ボクシング用グローブやビタミンゼリーなどの2万円くらいのセットを案内されるまま購入した。契約や予約の仕方を紹介する動画を見て、口頭でも説明を受けた。カウンセリングのために必要とのことで、タニタの体組成計で体重や体脂肪率を測定した。BMI 17.2、体脂肪率15.3%、皮下脂肪率14.3%、骨格筋率32.2％。今日周りの女性の体形を見て改めて感じたけど、私は筋肉質すぎる。もう少し女性らしい身体になりたいというのが私の目標だ。たくさん食べてくださいとアドバイスをもらった。

その後も、めちゃくちゃ楽しい。何が楽しいって、そこらへんをほとんど裸みたいな恰好で歩き回ることができるのが楽しい。私はヨガを始めるずっと前からヨガウエアが大好き。身体にピッタリフィットする服は、私が一番好きなスタイルだ。そういう恰好をしたいろんな年齢・体形の女性がたくさんいる空間で運動をする。インストラクターの方々も笑顔が素敵で、受け入れられていると感じさせられる。帰属感のある場所をまたひとつ得られた。